メルマガの読者リスト収集システムは使うべきではない?

前回、「メルマガ発行者のモラル崩壊!?」という記事を書きました。これが非常に好評でFacebookを中心に「賛同」の声をたくさんいただきました。

●参照記事:
メルマガ発行者のモラル崩壊!?

まっとうに発行をしている人たちもそうですが、メルマガのファンの人たちも同じように不満を持っていたのでしょう。発行者の正しいあり方をもっと多くの人が考えるようになったらいいですね。

さて、今日のテーマは「リスト収集のシステム」についてです。こうしたシステムを使った方がいいのか、もしくは使わないほうがいいのかという問い合わせを受けることもあります。
結論から言うと、私の意見としては「使ってもいいけど、使い方を熟慮すべき」という回答になります。何も考えずに収集して配信というのは、論外です。

リスト収集システムは、たしかに便利である

リストを集める便利なシステム(ソフト)が昔からあります。
たとえば、iタウンページにアクセスをして指定した条件でデータを集めるソフトもあります。

●iタウンページ
http://itp.ne.jp/

iタウンページというのは、電話帳「タウンページ」のウェブ版です。住所、電話番号だけでなく、一部の企業はEmailも公開しています。

営業対象を電話帳から探すというのは営業の王道です。連絡先を公開している相手に対して、連絡をするのはNGとはいえません。
私も求人広告会社で営業職をしていたときは、他社の求人誌を見て電話をしたり、会社四季報などリスト化されたものを見て営業をしていました。

しかし、断られたところに対して営業をしてしまうと大きなクレームになってしまいます。そこでリストの整備はかなり慎重にやっていましたね。
最低限、自社の既存客かどうか。過去にクレームになったことがないか。そういう意味で「リストの整備」は必須です。

ちなみにこうしたリスト収集システムが対象にしているのは、iタウンページだけではありません。他にも、ハローワーク、ぐるなび、などから自動収集するソフトもあります。

このようなシステムを使うことで、瞬時に営業リストを作成することができます。そのため、重宝しているという企業や営業マンの声をよく聞きますが……。

収集されたリストをそのまま使うのはNG

ここで声を大にして言いたいのが「収集した相手に対して、そのまま送ってはいけない!!」ということです。つまり、最低限そのリストにあるデータをすべて見て、メンテナンスをすべきということです。

  1. 過去に同様な案件でメールをして配信停止にした相手に送っていないか?
  2. 現取引先が含まれていないか?

とにかく相手が不快に思う可能性があれば、その種を出来る限り排除すべきでしょう。リスト収集システムを利用する上では、これを怠ってはいけません。

弊社でもアルバイトを雇って、サイトの情報リスト化し、私が精査して、営業メールを送るということはやったことがあります。そのときのクレームはゼロでした。
かなり事細かにリストをわけましたし、1対1のメールのように、ニーズにマッチした送り方をしたからです。

「グレー」ではなく、あくまで健全な「ホワイト」で

こういった精査の作業は、労力がかかります。そのため、リストを自動収集してそのまま配信するなど、多少グレーなことをやってもいい。そう思っている人がいるのも事実です。ですが、それはNG。完全に論外です。

配信者もそうですが、そういったシステムを提供する人も、もっと正しいあり方を説明するべきでしょうね。

迷惑メールを送る業者は最低だ!と思っている人が、実は知らぬ間に迷惑メールを送っている。そのようなことがあるのです。

リストの収集はもっと慎重にやりましょう。「相手」ありきですからね。

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