今、メルマガで成功するために必要なこととは？

私は独立してからしばらくして、「メルマガコンサルタント」という肩書きでビジネスをしておりました。その時の期間も長かったからか、いまだに人にご紹介いただくときに「メルマガコンサルタントの平野さんです」「メルマガの第一人者の平野友朗さんです」と言われることが多いです。

自分が思っている以上に、「メルマガの平野さん」という記憶が強いみたいです。だからこそ、普段からメルマガ運用のことをアドバイスさせていただくことが多くあります。ということで、今日は今、メルマガで成功するための極意は何なのか？について、お話ししようと思います。

メルマガで成功するための秘訣とは？

まず結論からお伝えしますね。メルマガで成功するための秘訣とは、「必要だと思ってくれる人に、必要だと思ってもらえる情報を継続して届ける」ということです。
「えっ、たったそれだけですか？」「そんなの当たり前じゃないですか」と思われた方もいるかもしれません。しかし、本当にこれができていると心から自負できる方は、メルマガ発信者全体の何％くらいでしょうか？

メルマガのあり方、「昔」と「今」

昔でこそ、メルマガは配信しているだけでもかなり珍しいとか、すごいとか言われるようなものでしたが、今は全く違います。特に個人事業主界隈でも、ブログだけではなくメルマガを始める方がかなり増えてきました。昔までは物珍しく、尊敬されていたメルマガですが、今ではメルマガに対して嫌悪感を抱く方も少なくはありません。

なぜ、多くのひとがメルマガに対して嫌悪感を抱くのか？
それは質の低い内容を送るメルマガが多いからです。語弊のないようにお伝えしますが、「質の低い」というのは、何も「文章力がない」「みんなが知ってることしか書かない」というものではありません。メルマガの質の低さは、「セールスしかしないもの」「モラルに欠けているもの」といった「価値提供をしようとしないもの」です。

メルマガは「読者が求める情報を提供する」ことが前提

メルマガとはまず、「読者が求めている情報を提供する」ためにあるものです。商品を販売することにもっとも向いている媒体であることは間違いありません。しかし、「自分の利益しか考えていないメルマガ」で、読者の心を動かすことはできません。読者は私たちが思っている以上に賢いので、そうした匂いをすぐに察知します。そうなると、良かれと思って登録してくださった方も、敬遠することは言うまでもありません。

だからこそ、読者のことを考えながら「必要だと思ってくれる人に、必要だと思ってもらえる情報を継続して届ける」ことが大切なのです。これはメルマガを運営する上での最低条件ですが、ここをしっかりできているメルマガ発行者をあまり多くは見かけません。つまり、ほとんどの方がエゴで運営してしまっているということです。

正しく運営すれば、誰でもメルマガで成果を出せる！

メルマガは、正しく運用することができれば、誰であっても成果を出すことができる媒体です。なぜなら、少し大げさに聞こえるかもしれませんが、これほど自分の見込み客との関係構築ができるビジネスツールというのは、メルマガ以外にないからです。

メルマガはもっとも優れた「プッシュ型メディア」

メルマガは「プッシュ型メディア」です。
「プッシュ型メディア」というのは、自分から意図的に読者（見込み客）と接触をすることができるメディアのことをいいます。メルマガは好きな時に相手にメールを配信することができるので、プッシュ型メディアと呼ばれています。一方、ブログなど「相手が見にきてくれるのを待つ」メディアのことを、「プル型メディア」と言います。

「プル型メディア」の場合、記事を後悔してもユーザーがブログに訪れるまで待たなければならないので、こちらにコントロール権はほとんどありません。たとえばアメブロなどの読者登録をしてくれて、かつ記事更新の際に通知を設定してくれている方に対しては、公開と同時にお知らせが届きます。しかしほとんどの方は、相手が芸能人や業界の一人者でもない限り、そこまでしてくれません。

そうなれば、意図的にこちらからメッセージを送ることができるメルマガの方が有利ではないでしょうか。メルマガの場合、相手のメールボックスに届きます。メール全体の新着通知を拒否していなければ、届いたことを読者に知らせてくれます。この通知の有無は、接触を考えれば非常に重要な要素です。

またどちらかというとプル型メディアの色が濃いTwitterやFacebookでも、メッセージを送ることはできますが、メルマガのような一斉配信には向きません。またLINE＠などもありますが、ビジネス系ではまだ弱いと言えるでしょう。

メルマガは、もしもの時の応用も期待できる！

何よりメルマガが強いのは、「メールアドレスの取得」です。
ブログ、Facebook、Twitter、LINE＠のようなメディアの場合、登録データそのものがなくなってしまえば、これまで集めてきた読者データも一緒に全てなくなってしまいます。せっかく構築した資産も、アップデートやリニューアルなどによって、データが全て吹き飛んでしまうリスクもあります。

しかしメルマガの場合、メールアドレスというなくなりにくい資産を確保することができます。
メールアドレスを取得できていれば、たとえメルマガシステムがダウンしても、他のシステムで応用することができます。たしかに、アドレスを管理しているデータそのものが吹き飛んでしまうと意味はありません。しかしメールアドレスはよっぽどのことがない限り変更もありませんし、手元に残しておけばいかなる場合でも活用することができます。これはメルマガを使う最大のメリットであり、リスクヘッジだとも言えるのです。

一定額で継続してアプローチできるので、コスパも◎

プッシュ型メディアには、昔から愛用されているもので「FAXDM」があります。
先日、このFAXDMを使ってみたのですが、配信するのに1通あたり数円かかります。継続したくてもそれが毎回かかるわけですから、その時は1回しか送れませんでした。

しかし、こうした接触を継続し、FAXDMを送り続けることによって

信頼してもらう
自社の強みを認識してもらう
依頼をしてもらうきっかけ

などのメリットを享受できます。

こうしたメリットも結局、継続することができなければ体感できないものです。しかしFAXDMの場合、1回でそこそこのコストがかかってしまいます。受け取る相手のほうもインク代がかかるわけですから、送れば送るほど、お互い損することにもなり兼ねません。告知やオファーなどで使用することには向いていますが、デイリーで接触することには向いていないのが事実です。

その分、メルマガはどうでしょうか？
メルマガでは、システム使用料を一定額（アイ・メールの場合は月額2,000円）支払うことによって、リストの数にもよりますが、図ろうと思えば毎日接触をすることができます。受取手である読者がインク代を支払うこともありません。どちらかが損している感覚が一切生まれず、それでいて相手に価値貢献することができるので、信頼関係が深くなりやすいのです。