どうしたらメルマガの解除を減らせますか?

メルマガ読者から、次のような質問が届きました

メルマガの内容もさることながら、メルマガ登録・登録情報の変更・解除のシステム周りの改修も会員拡大には重要なのではないのかと思います。サイトへ集客をかけ、なるべく多くのお客様にメルマガをご希望いただく。解約を思いとどまっていただくためにユーザーにお得な情報を掲載しておく。(物販サイトなら、セール・ポイント優待告知など)など、いろいろと手の入れようはあるかと思います。 平野様が取り組まれていることは、ございますでしょうか?

メルマガ解約を回避する4つの方法

メルマガの解約を回避する、思いとどまってもらうには、メルマガでは読者が望むものを提供するのが一番です。
「そんなこと、もちろん分かっているし、ちゃんとやってるよ!」と言う人もいるでしょう。
いくら読者が求めるであろう良い内容を送っていても、あるときを境に、それだけでは結果が出にくくなることがあるのです。
そのときに考えなくてはならないのが、メルマガ登録・登録情報の変更・解除のシステム周りの改修です。

(1)登録情報の変更について

読者が「会社メールアドレスでのメルマガ登録が禁止になってしまったから、フリーアドレスに変えたいなぁ」と思ったとしましょう。
そのとき、読んでいるメルマガに「登録・解除はこちらから」というURLの表記しかなかったら、どうなると思いますか??

「登録と解除はできても、登録情報の変更はできないのかなぁ?登録と解除しかないなら、解除するしかないなぁ…。まずは解除して、あとでフリーアドレスで登録し直そう」
そう思うのではないでしょうか。

登録情報の変更がしたかったのに、変更のしかたが分からなかったから、解除するしかない。
いつか再登録しよう・・・そして、忘れ去られる。

このようなケースは頻繁に起きています。
いつか再登録しようと思っても、忘れてしまうものです。
登録と解除だけでなく、登録情報の変更もできるように受け皿を用意しましょう。

(2)ID・パスワードの請求について

会員制のサービスを利用している場合はしかたがないことだと思うのですが、登録情報の変更・解除しようとしたら ID・パスワードを要求されるメルマガってありますよね?
これって、嫌だなって感じる人が多いのです。
常に、ID、パスワードを覚えている人ってどのくらいいるのでしょうか?
請求されてはじめて「あれ?なんだっけ??」と思う人が多いと予想されます。

手元になければ探すことになりますし、見つからなければ登録情報の変更・解除ができません。
ちょっとしたストレスになり、「登録情報の変更をしたかったけれど、解除しちゃおう」と思うかもしれません。それだけは避けたいところです。

そのようなときに、登録メールアドレスを入力するだけでパスワードを送ってもらえるようなシステムが入っていると安心しますね。
ID・パスワードの請求が簡単にできないサービスは自然と使わなくなってしまった記憶があります。

メルマガの登録・登録情報の変更・解除に、ID・パスワードが必要な場合はシステムの流れが適切か、利用者に優しいかを見直してみましょう!

(3)登録時はできるだけストレスを少なく

メルマガを登録する瞬間にユーザーが感じるストレス

このメルマガに登録をして、解除できなかったらどうしよう
つまらない内容だったらどうしよう
個人情報の管理が不適切だったらどうしよう

実は、登録するときのストレスって、とても大きいんです。
その心理的障壁を取り除くように配慮してください。

例えば…

「このメルマガの登録フォームは、SSLを利用しているため~~」という文言を入れる
登録フォームの横に、プライバシーポリシーを明記し個人情報への配慮をしていることをアピール
バックナンバーを掲載し、過去の記事の「質」を見せる
登録と同時に解除のしやすさをアピールする
私の独自配信メルマガでは、このように「登録、解除、登録情報の変更」を簡単にできるようにしています。(メルマガ成功法)

(4)予告編を入れておく

次回の予告を入れることも比較的有効です。

「続きはCMのあとで!」と言われると気になってしまい、ついつい見てしまう。
そのような経験があなたにもあるのではないでしょうか?
メルマガも同様で、次回の予告を入れておくと「知らないと不安になる」「気になってしかたがない」となり訴求効果があると考えられます。

ただし、あおるだけあおって、たいした内容じゃないと逆効果です。
だから、きちんとした内容を書かないとダメですよ!

ちなみに「正解はCMのあと」とした場合、 86%が「不愉快」と答えたという調査データもあります。

「正解はCMのあと」は逆効果 視聴者86%「不愉快」
(出典元:榊博文・慶応義塾大教授(社会心理学)らの調査)
中途半端なところで切るなど、やり過ぎはやめましょうね!

解約を思いとどまっていただくためにできること

これはメルマガ発行者にとっても重要な命題と言えます。
私が常々感じていることは

メルマガは、必要だと思っている人に読んでもらうべきもの。
不要な人には、どんどん解除をしてもらった方がよい。

不必要だと思っている人に対しても、解除をしやすいシステムを提供すべき。
その方が、読みたいと思っている読者を正確につかめる。
効果測定をしたいなら、読んでくれている読者だけを対象にした方が良い。

メルマガの存在意義は、必要な情報を必要だと思ってくれている人に届けること。
だからこそ、最後はユーザーが求める情報は何かを真剣に考え、突き詰める。
そして提供すること。

ここしかないと思っています。

利用者や読者がセール・ポイント優待告知などを必要としているなら、そういった情報を出してもいいでしょう。
利用者や読者がコラムのようなコンテンツを求めているならその原稿をしっかりと書き続けることが重要です。

最後に重要なことは、利用者や読者と誠実に向き合うことです。

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ABOUTこの記事をかいた人

平野友朗。株式会社アイ・コミュニケーション 代表取締役/一般社団法人日本ビジネスメール協会 代表理事/一般社団法人PAG 代表理事/実践塾シェアクラブ 主宰。 1974年、北海道生まれ。筑波大学人間学類で認知心理学専攻。広告代理店勤務を経て、2003年、日本で唯一のメルマガ専門コンサルタントとして独立。メールコミュニケーションの専門家として知られる。得意とする分野は、メールマーケティング、メール営業、時間短縮などの業務改善。ウェブマーケティングの戦略立案やメルマガ・ウェブサイトの改善。メディア戦略を含めたブランド構築や出版プロデュースなど多岐に渡る。自らのメルマガ「平野友朗の思考・実践メルマガ【毎日0.1%の成長】」では、コミュニケーションデザインやウェブマーケティングに有益な情報を送り続けている。