メルマガは「ゴミ」なのか?

先日、メルマガの読者さんから「平野さん!刺激的な記事を見つけました」というご連絡をいただきました。

その記事というのはこちら。

なるほど、メルマガ=ゴミ。この表現はとっても刺激的ですね。ただ、表現方法はどうであれ、この記事内容には非常に賛同します。

読者目線のないメルマガは「ゴミ」

お客さんのことを考えていないメルマガはただの「ゴミ」である。これは間違いありません。

メルマガとは読者に価値提供することが前提のツールです。つまり価値がなく、自社の利益だけを求めて運営されているメルマガは、本来の役割を担えていないということなのです。
メルマガの流通量が少ない時代は、メルマガそのものが希少性を持っていたように思います。なんだかよくわからないけど、メルマガでも読んでおこうか。そんな人もいたはずです。

しかし今は、

  • 何かをネットで購買するとすぐにメルマガ
  • 資料をダウンロードするだけでメルマガ
  • イベントに行ってもメルマガ

メルマガ=販促ツールとして広く普及されたことによって、とにかく何かのアクションを起こせばすぐに自分のメールアドレスが業者のメルマガ配信リストに組み込まれるようになりました。

メールを送信する上での「モラルの欠如」は大きな問題

こうした販促の認識が浸透されることによって、メールを送る上でのモラルが欠如している企業をよく見かけます。

例えばDMを送るコストがかけれないから、大量にアドレスを集め、大量にメルマガを配信する。これが当たり前になっています。また最近では、小規模企業さんが持つ名簿に対して手当たり次第にメルマガを送るという行為も横行しています。

自発的に登録したのならいいのですがその多くが「名刺交換をしたから」という理由です。こうして見ていると、自分や自社の評判を落とすために自らメールをばらまいているようなものです。

ただ今まで送っていなかったものに取り組むわけですから、それだけで成果が上がってしまうことも珍しくありません。そのため、メルマガを送るだけで多少改善する。そのような誤解があり、メルマガを送ってしまうのです。

その成果は「一過性」、だけど信頼低下は「一生」

正直、このような行為は自ら衰退への道を進んでいるだけです。
このコラムにあるような「ストーカー行為」そのものかもしれません。なぜならこうした対応をすることで成果は少し出るかもしれませんが、それ以上の「信頼低下」に繋がってしまうからです。

「成果に繋がる」というのは、一部タイミングが合ったり、もともとメール担当者と信仰の深い相手からなるもの。それ以外のメール受信者はメールをスルーしながらも「鬱陶しいなぁ」「この会社はこんなことまでやっているのか」というイメージを持ってしまうかもしれません。
そうなると自分・もしくは自社への疑問に繋がってしまい、最悪の場合、それが噂となって業界界隈で広まることもあります。

そうして欠如してしまった信頼というのは、かなりの時間を費やさない限り、取り戻すことはできないのです。

私が考える、メルマガの「あるべき姿」とは?

本来のメルマガのあるべき姿は、

必要だと思ってくれる人に対して、適切な情報を届けること。これだけなのです。そして、なおかつ正しい接触の回数を最大化すること。これを外さなければうまくいきます。

多くのメルマガが、大量配信だけで止ってしまっている状況。お客さんにあわせた配信をしてないのが現状です。だから嫌われます。そうなると、読まれずゴミ箱直行は間逃れません。

さて、次回はこの話を、もうちょっと掘り下げてお話ししましょう。ぜひ、楽しみにしていてくださいね。

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