「有料メルマガやめました」の記事に見る、継続課金モデルの難易度。

古い記事ですが、先日、常見陽平さんの「有料メルマガをやめました 我が動員とマネタイズ敗北宣言」を読みました。

今では無料のメルマガを発行している個人事業主や企業は増えました。
しかしその中でも、一部メルマガ自体のコンテンツの質を向上させ、月額課金で発行している「有料メルマガ」も存在しています。

しかしコンテンツが底を尽きてしまい、有料メルマガをやめる方は多いですが、きちんとやめる理由を考察して、公開している方は少ないように思います。ご自身で冷静に分析をして、それを公開する。この情報は多くのメルマガ発行者の参考になったことでしょう。

常見さんが有料メルマガをやめた3つの理由。

常見さんが有料メルマガをやめた理由。それは次の3つだそうです。

  1. 忙しい。そのため月に2回、約8,000文字の執筆がつらい。
  2. 月315円の価格に対する価値提供が十分でない。
  3. 読者数が伸びなかった(読者は数十人)

忙しいのは他の方も共通なので仕方がありません。
ただ結局の所、「投下する労働力とリターンが伴わなかった」ことが大きな原因なのではないか、と感じています。

有料メルマガの場合、当然ですが無料のメルマガよりもコンテンツの質を高める努力をしなければなりません。そのためには多くの時間と労力を費やすことになりますが、そのリターンが思うほど見込めなければ、全て水の泡となってしまいます。

ただそれよりもびっくりしたのは、常見さんは数多くの著作もあり、その世界での知名度は高いのに、読者数が数十件までしかいかなかったことです。

読者が求めるコンテンツハードルはシビア。

これはそれだけ、読者が求めているコンテンツのハードルが高いということを表しています。
私たちも日々、様々な情報をGoogleなどのツールを使って検索しますよね。わからないことはなんでも答えてくれるほど、インターネットの中には膨大な情報があると思います。それはつまり言い換えれば、頑張って調べたら、いつか必ずお目当ての情報を見つけることができるということにもなるのです。

だからこそ、情報にお金を払うかというのは1つの壁になります。
情報はどこにでもあるわけですから、情報の質、もしくは「人」で興味を持ってもらう必要があります。「○○さんが書いているから読んでみよう!」この動機づけが必要です。

しかし普段からインターネットで情報発信を積極的にやっている場合、その無料の情報発信と、有料の情報の境目が曖昧になります。

両方読んでいる人にとっては、かなりシビアな目で見ることになるでしょう。

有料コンテンツのマネタイズは永遠の課題

有料メルマガだけに限らず、有料コンテンツでのマネタイズは多くの方の課題でしょう。
たとえばこの有料メルマガの場合、月額315円で1,000名の読者がいれば、売り上げは1ヶ月で31.5万円です。1,000人の読者がいて、ようやく31.5万円。こう考えると、収益化というのはとっても大変です。このあたりまで行くと採算ラインに載ると思いますが、これだけの読者を集めるのは非常に難易度が高いのです。

仮に無料で1,000名だったらどうでしょう?
弊社のビジネス実践塾のメルマガ会員は、無料読者の獲得に対して一人300円コストをかけています。そして半年で5,000名確得しました。
もちろん、解除もそれなりに出ています。こういった無料メルマガと比較しても有料メルマガの読者獲得の難易度は10倍~50倍くらいでしょう。

本当に・・・有料メルマガの現金化は難しいですね。

今月号のビジネス実践塾の教材も語りましたが継続課金モデルというのは魅力的ですが、リスクも高いです。はじめのどのような絵を描くのか。これがとにかく重要ですね。

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