有料メルマガ成功の極意

有料メルマガブーム到来!?

2006年頃に有料メルマガのブームがあったように覚えています。
そのあと1~2年で、多くの有料メルマガが廃刊に追い込まれていくのを目の当たりにしてきました。
しかし、2010年頃から傾向が変わったように思います。

「また、有料メルマガブームがやってきている」のです。
ブームがやってきていると言うよりも、発行者の心理に変化があったと考えられます。

メルマガ発行者の変化

自分は一所懸命メルマガを書いているのに読者が価値を感じてくれていない・・・そんな声をよく聞きます。

昔は、きちんと書いたメルマガには、それなりの反応がありました。
それが今は、極端に反応が減っいます。

価値を受け入れてもらえないものを書き続けるのは苦痛である。
このことに対する無力感の表れだと思っています。

会員制ビジネスブーム到来

もう1つ、メルマガ発行者の心理に変化があった背景にあるのが、会員制ビジネスブームの到来です

誰でも安定した収入が欲しいですよね。そこで、「会員制ビジネスをやりたいのですがどうしたらいいのでしょう?」最近、このような質問をよくいただきます。

それはおそらく、弊社が2007年からビジネス実践塾という会員制ビジネスを事業展開しているからでしょう。

聞かれたことには可能な限りすべて答えていますが、会員制ビジネスはその仕組みを作るのが本当に大変です。
その事実を知りガッカリする人は多いようです。

ガッカリした方には、簡易会員制ビジネスとして有料メルマガなどを薦めることがあります。
会員制ビジネスには手が届かないけれど、会員制メルマガビジネスならできそうだ、という人が増えたこともあり第2次有料メルマガブームが来ているのだと思います。

整理をすると

無料のメルマガを有料化したい。必要な人だけに読んでもらえるようにしたい。
会員制ビジネスをやりたいけれど課金方法が分からない。だからメルマガとして課金をしたい。
この2つのニーズがあるということです。

有料メルマガ(=会員制メルマガビジネス含む)に必要なもの

  1. レベルの高いコンテンツ
  2. 無料と有料の差別化
  3. 支払いやすさ(適切な価格・課金しやすさ)

これらが揃っていれば、有料メルマガはスタートできます。

レベルの高いコンテンツ

コンテンツに対して、読者がお金を払うのですがから、コンテンツのレベルの高さは当然です。
もうちょっと細かくいうとコンテンツの方向性には次の3つの区分があります

網羅性がある

たとえば、インターネット系のニュースをまとめたもの。
メルマガ、ブログ、新ツールなどネットマーケティングがわかるもの。
幅広い情報を扱っていて、そのメルマガだけで網羅できものです。

専門性がある

「メルマガ成功法」のように1テーマで深い情報を出し続けるもの。
これは比較的成功しやすい傾向があります。

独自性がある

本人のキャラクターも含めてオンリーワンのもの。
これが一番成功しやすいでしょう。

ビジネス実践塾でも、これらの要素を入れています。わかりやすく言うと、平野友朗が実際に目で見て耳で聞いて体験した情報を吟味して、ビジネスに必要なものを網羅して、理解しやすいように整理して解説というイメージです。

無料と有料の差別化

無料メルマガから有料メルマガに誘導するのが一番楽な流れです。

個人のブランディングができていない段階で、はじめから有料だと「その人に○○円を払う価値があるのか?」と思われてしまうのは当然のこと。
コンテンツの味見をしてもらうためにも、無料のメルマガは欠かせないといえます。
その無料メルマガと有料メルマガの「差」が伝えられないと集客をしてもうまくいきません。

私が、「メルマガ成功法、有料版を始めます!」といったとしても「無料版で満足しているからいいですよ」といわれることもあるでしょう。

では、無料版と有料版はなにが違うのか?

  • 配信回数
  • 深掘りの度合い
  • 事例の数
  • メール/電話相談がついている

などのメリットをきちんと訴求する必要があります。

単純に、有料版は広告がない、丁寧に書いています、というレベルでは購読をしてもらっても継続してはもらえないでしょう。私もいくつか有料メルマガをとってみましたが、無料版とクオリティが変わらなかったのでやめてしまいました。

適切な価格

そして最後が適切な価格かどうかです。

継続してもらえるかどうか?が有料メルマガでは重要です。
有料メルマガなので、毎月の定額の課金を前提にしています。
継続をしてもらうためには、「支払いするコスト<メルマガから受け取る価値」でなくてはならないのです。

今あなたが設計している「有料メルマガ」には「支払いするコスト<メルマガから受け取る価値」といえるだけの自信がありますか?
また、その価値を伝えるための説明が十分なされていますか?

有料メルマガのブームが始まったからと言って安易に始めてしまってはいけません。
それから、自分のメルマガが軽視されているからと言って安易に有料化してしまってはいけません。 価格が適正かどうかについても、きちんと意識してください。

有料メルマガ成功の勝算計算式

有料メルマガを始めるには、【入会者-退会者>0】になるようなビジネスモデルを設計しなくてはいけません。また、将来もずっとコンテンツの質が落ちないように保たなければなりません。

有料メルマガを始めたばかりの時は、知りあいや現在のファンが入ってくれる可能性が高いと思います。
しかし、入るべき人が入会をしてくれたあとは、新規の読者を獲得するしかありません。
そのタイミングになると【入会者-退会者<0】となることが多いのです。

毎月どんどん人数が減っていくと、いつか辞めるタイミングが来てしまうことです。
そうならないためにも、有料メルマガを始めるときにはきちんと設計をしてください。
そして、あなたなりの有料メルマガビジネスモデルを作ってみてください。

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ABOUTこの記事をかいた人

平野友朗。株式会社アイ・コミュニケーション 代表取締役/一般社団法人日本ビジネスメール協会 代表理事/一般社団法人PAG 代表理事/実践塾シェアクラブ 主宰。 1974年、北海道生まれ。筑波大学人間学類で認知心理学専攻。広告代理店勤務を経て、2003年、日本で唯一のメルマガ専門コンサルタントとして独立。メールコミュニケーションの専門家として知られる。得意とする分野は、メールマーケティング、メール営業、時間短縮などの業務改善。ウェブマーケティングの戦略立案やメルマガ・ウェブサイトの改善。メディア戦略を含めたブランド構築や出版プロデュースなど多岐に渡る。自らのメルマガ「平野友朗の思考・実践メルマガ【毎日0.1%の成長】」では、コミュニケーションデザインやウェブマーケティングに有益な情報を送り続けている。