読みやすい文章が相手に与える効果とは?

先日、大学で心理学を教えている先生とお話しする機会がありました。

  • 「メールはどうやったら上手くなりますか?」
  • 「読みやすいメールって、どうしたら書けるようになりますか?」

この2つの疑問に対して、心理学からどのようなアプローチができるのか。それを聞くために、2時間いろいろと教えてもらいました。

そのヒントになるのが「文章理解」という研究です。人がどのように文章を理解するのか。そのプロセスなどがわかります。

先生にお願いして数冊、お薦めの本を教えていただきました。

その一つが『読む心・書く心─文章の心理学入門』です。

読むモチベーションの鍵は「読めるかどうか」!

たとえば、

【先生】 【電話】

この2つの単語を見てください。両方とも瞬時に意味を理解できたはずです。

しかし、日本に来て年数が浅い外国の方は、画数が多い方が理解に時間がかかるのです。よく考えたら、私も長い英語の単語は理解に時間がかかりますし、見覚えのない単語だと、思い出すまで時間がかかります。

メルマガの文章でも同様です。知らない文章があると、そこで躓いてしまいます。わからないことがあると、読むモチベーションが落ちます。※躓く(=つまづく)ですが、読めなかった方はきっとここで思考が止ってしまったのではないでしょうか

まずは「内容」よりも「読みやすさ」。

文章で何かを伝えるときには

  • 相手が読みたいと思える構成
  • 相手が読める文章
  • 相手が理解出来る文章

これがとっても重要です。

相手の頭の中には「内的な辞書」が存在しています。これはもちろん普通の辞書とは違い、相手が知っている言葉や意味だけが記されているもの。この辞書にない言葉や意味を、相手は読み取れません。

つまり、相手の頭の中にある辞書に載っている言葉を選ぶセンスが、書き手としては必須になるということです。

相手の「内的な辞書」にある言葉を使えていますか?

あなたは普段書いている文章のなかで、やたらと難しい言い回しを使ってしまっていませんか?「いやいや、これくらい誰だって知っているだろう!」は、あくまであなた自身の「内的な辞書」の都合。

文章は自分が読むためのものではありません。ご自身の文章で読みにくい点がないか、再度点検してみてはいかがでしょうか?

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