農耕型メルマガのススメ

メルマガでは長期的な売り上げを目指す

ビジネスでメルマガを発行する一番の目的は何でしょうか?

これは、すべてのメルマガに共通します。
方向性は違っても、一番の目的は同じです。

それは、売り上げを上げることです。

ビジネスの目的が利益を追求することにある以上、メルマガも売り上げを上げるための手段です。
売り上げを上げることを無視して、好きなことを好きなように書きたいのであれば、それは趣味でおこなうべきでしょう。
ビジネスメルマガの多くが、ビジネスのために、売り上げや利益につながるようにと、メルマガを活用しているのです。

このことを理解した上で、どのようにして、売り上げを上げることにつながるようにメルマガを活用するかがポイントです。

これには2種類あります。
狩猟型メルマガと農耕型メルマガです。

一般的には…

  • 狩猟型メルマガは短期的
  • 農耕型メルマガは長期的

という視点で、売り上げアップを考えています。

狩猟型メルマガとは

もし、あなたが短期的に売り上げを最大化しようと思っているなら方法は簡単です。
メルマガを狩猟型で出せばいいのです。
狩猟型メルマガは短期的な売り上げアップにもってこいです。

いくつかのセオリーがありますが、極端な話をすれば、メルマガ本文にもっともっと煽る文章を入れて、読者の背中を押して、行動を促せばいいのです。
お客さんの心をわしづかみして、一撃でしとめるような、魅力的な言葉を散りばめ、確実にその場で買ってもらう方法です。

(例文です。事実とは無関係です。)

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↑こらら3本すべて、本日で売り止めです。

明日からは販売しませんので、購入できるのは今日までです。
あと18時間しかありません。
これを逃したら2度と手に入りませんよ!!

しかも、販売数は各30本。

すでに20本お買い求めいただきましたので、残るは10本。
残数わずかですので、ご検討中の方はお急ぎください。

こうした煽り文句を使うと、「いましか買えない」「いま買わないと」という心理が働きます。
すこし興味があると、急かされるように買ってしまうことがあります。

私は、このようなやり方が得意ではないので、細かいテクニックを知りたい方は他のメルマガから学んでください。

この方法で成果がでることがありますが、やはり問題もあります。
このような方法で売り込まれることを、快く思っていない人はたくさんいるのです。

「え!どうして?」と思う方は、自分の感情に問いかけてみてくださいね。
自分の読者さんに聞いてみてもいいでしょう。

煽られること、売り込まれることが好きな人なんていないのです。

狩猟型の落とし穴

過激なやり方には落とし穴があります。

例えば、1万人の読者がいるメルマガで、狩猟型のやり方で100人が買ってくれたら購入率は1%です。
商売や読者リストにもよりますが、かなりいい数字だと思います。
でも、その裏で99%の人が不快な思いをしているのかもしれません。

これはあくまでも予測ですが、狩猟型のメルマガを続けても解除が少ないからといって安心はできません。
解除の方法を知らないだけ、もしくは解除するのが面倒なだけかもしれません。

何も言わないけれど、少しずつ不快感を蓄積しているかもしれないのです。
その不満や不快はいつ爆発してもおかしくないでしょう。

煽り文句は劇薬

煽り文句、煽る文章は劇薬です。
確かに、効果があるかもしれませんが、リスクも大きいのです。
一度でも劇薬を使うと、次はもっと刺激を強くしなければ反応しなくなっていきます。

メルマガを送る度に、刺激を強くする、刺激を強くする、刺激を強くする。
反応が落ちてきたから、さらに刺激を強くする。

これを繰り返していると、確実に読者は疲れます。
発行者も疲れるでしょう。
読者とメルマガ発行者が戦っているようなもので、どちらも勝者にはなれないのです。

狩猟型は、短期的な売り上げアップ向き

狩猟型は、短期的な売り上げを上げたいときには効果があります。

しかし、長期的な売り上げを上げたいとき、読者と信頼関係を築きたいときには向いていません。
「売り上げを上げたかったら1日3回配信する」という話を聞くこともあります。

これは、情報商材やコンサル系の商売にも当てはまる部分がありますが、売り上げだけを見ていて、読者の気持ちを考えていないケースが多いようです。
読者の気持ち、お客様の気持ちを想像すると、長くは続かないやり方ですね。

メルマガは農耕型が一番!

「じゃあ、売るなっていうの?」
もちろん、そんなことは言っていません。

売り上げを上げる方法に対する考え方を根本的に変えてみませんか?

メルマガ『0.1%の成長』は農耕型で成功

平野友朗のメルマガ『0.1%の成長』は、長期的な売り上げを考えて今のスタイルに落ち着いています。
この「長期的」というのがミソです。
狩猟型ではなく農耕型なのです。
大地に水を与えて、肥料を与えて、じっくりと手間暇をかけて、関係を作りあげる。

農耕型とは文字通り、農業をしているイメージです。
農業だって、時期によって収穫をしますよね?
だから定期的な収入があるのです。

読者を育てる

読者を育てるという視点をもってみませんか?
メルマガのことを知ってもらい、発行者のことを知ってもらい、商品サービスに興味を持ってもらう。
段階的に、興味関心を育てていくのです。

その手間を惜しんで「いますぐ買ってください」「いま買わないと後悔しますよ」と煽っても、読者の心は動きません。
読者に気持ちよく買ってもらえれば、次にもつながりますし、新たなお客様を呼んでくれるかもしれないのです。

メルマガは継続します。
今日送って終わりではありません。
継続することを前提に考えれば、農耕型が望ましいのは言うまでもないでしょう。

あなたは、読者の顔が見えていますか?
読者の声を聞いていますか?

読者との友好関係を長く続けることが、メルマガの醍醐味であり、成功の近道です。

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ABOUTこの記事をかいた人

平野友朗。株式会社アイ・コミュニケーション 代表取締役/一般社団法人日本ビジネスメール協会 代表理事/一般社団法人PAG 代表理事/実践塾シェアクラブ 主宰。 1974年、北海道生まれ。筑波大学人間学類で認知心理学専攻。広告代理店勤務を経て、2003年、日本で唯一のメルマガ専門コンサルタントとして独立。メールコミュニケーションの専門家として知られる。得意とする分野は、メールマーケティング、メール営業、時間短縮などの業務改善。ウェブマーケティングの戦略立案やメルマガ・ウェブサイトの改善。メディア戦略を含めたブランド構築や出版プロデュースなど多岐に渡る。自らのメルマガ「平野友朗の思考・実践メルマガ【毎日0.1%の成長】」では、コミュニケーションデザインやウェブマーケティングに有益な情報を送り続けている。