最近、正しくないメルマガの運用についてアドバイスを求められることが多くなり非常に困惑しています。今日はそのことについて書きますね。
メルマガ発行者の興味があるポイントは「メルマガで収益を上げたい」。これについては異論がないでしょう。
そのため、
- メルマガの始め方
- メルマガの続け方
- 読者の集め方
- 反応のあがるタイトルの付け方
- 反応のある文章の書き方
など細分化された課題を抱えているのですが、中でも皆さんの興味が強いのは「読者の集め方」だと思います。
無料レポートは有効! だけどこんな懸念点も
先日もある方から
リストを自動的に集めるソフトを使って収集したり、薄っぺらい内容の無料レポートをたくさん出したり。そのようなグレーなことをしないとメルマガって、うまくいかないんでしょうか?
と聞かれました。
読者のアドレスを収集しようと思ったら、無料レポートを毎日書き続ければいいのです。そして無料レポートサイトに投稿し続ければ、それなりに読者は獲得できるでしょう。
毎日、自社サイトで3~5件だったものが、一気に10倍になることも珍しくありません。私もコンサルティングの現場で、週に1回無料レポートを書いてもらい、すべての無料レポートサイトに登録してアドレスを獲得してもらったことがあります。
ただこの手法をとるときに気をつけなくてはいけないのは、無料レポートを欲しがる人は、アフィリエイターや副業の人が多いということです。
メルマガ成功法の読者様には、一般企業の方も多いのですが、その場合は、この手法はNGです。読者は増えたけど、全く反応が変わらない。この様なことはよくあります。
逆に、個人向けのビジネス……たとえば、起業支援、副業支援、アフィリエイト、ウェブノウハウなどは有効でしょう。
読者獲得について、ある会話では……
この話をAさんとしていたときに、こんな会話になりました。
Aさん:
「それならアルバイトを雇ってレポートを量産したらいいのでは?」
平野:
「はい。その手法は有効です。実際に質の高いレポートならば、引きつけるには十分ですし、読者も満足してくれると思いますよ」
Aさん:
「無料レポートって、タイトル命じゃないですか、私もダウンロードして1pのすかすかなものを手にして、騙されたことがよくあります。
それなら、アルバイトにスカスカなレポートをたくさん作ってもらったら、読者数は毎日何百って増やせるんじゃないですか?」
平野:
「その通りです!ただ、それはお薦めしません。」
Aさん:
「なぜですか?」
平野;
「ビジネスってモラルがあると思うんです。中身がないものを提供して、その対価でアドレスを獲得するのって、一種の詐欺みたいなものですよ」
Aさん:
「なるほど」
平野:
「メルマガは【信頼】が重要です。それを無視した戦略は短期的には収益につながりますが、今のご時世長期的に見たら、かなりのブランドイメージのダウンです」
Aさん:
「じゃあ、ペンネームでレポートを書けばいいのでは?」
平野:
「理論上は可能ですよね。レポートの主はBさんとしておいて、Aさんのメルマガに登録されると言うことは」
Aさん:
「これならブランドイメージを汚さずに出来そうでは?」
平野:
「論外です」
正直、メルマガの読者数だけを見たら、集める方法はいろいろとあります。ただ、ビジネスをするなら、最低限のモラルは必要ですし、顧客のことをもっと考えるべきです。
当然ですが、「読者=人」です
「リストが、リストが、リストが」と連呼している人も、少なくはありません。
ただ。【読者=リスト=人ではない】と考えていると、このソーシャルメディアの時代、ネガティブな情報がどんどん広まることになるでしょう。
再三に渡ってお伝えしていますが、皆さんが送っているメールマガジンは「アドレス」という無機質なものに届くのではなく、心のある「人」に届くのです。これを見誤ってしまうと、メルマガは失敗します。
そこを常に考慮しながらメルマガを発行できる人だけが、メルマガの恩恵を受けることができるのです。