最近メルマガで、『初心者のためのメルマガスタートアップセミナー』の告知をしたところ、次のような質問をいただきました。
確かに、配信先がないとメルマガは送れませんよね。
メルマガを始めようと思ったとき、おそらくたくさんの障壁を感じるかもしれません。ですがじつは、それらは大した障害ではないことがほとんどです。
たとえば、
- ネタが続くかどうか(←何とかなります)
- 文才があるかどうか(←必要ありません)
- システムをどうするか(←初心者はアイ・メールで十分)
などなど。すこし抽象的なものもありますが(笑)、根深い問題は1つもありません。
それ以上に多い質問がこの方と同じ「配信リスト」に関するものです。
「メルマガを勝手に送る」は、最大のタブー!
今、配信先のアドレスが無い人はこれから集めればいいので、大した問題ではないと思います。
たとえばセミナーを開催したら、その場で登録してもらえば良いでしょう。Facebookをやっているなら、「メルマガ始めました」と書けば数名の人は登録してくれるはずです。あとはすでに繋がっている友人や知人に個別メッセージを送って、登録をお願いすれば登録者はどんどん増えます。
ただその中でも、絶対にやってはいけないのは「過去の名簿に送りつける」という行為です。つまり、過去に名刺交換をした方に対して、許可なくメルマガを送るということです。
なぜ、いきなりメルマガを送ることがダメなのか?
たしかに、過去に名刺交換をしている人にメールを送るのは法には触れません。しかしいきなりメルマガを送るのは、モラルの観点から信頼を大きく失うことになるのです。
とくにメルマガの場合、「価値提供」が前提になるので、「情報をあげるんだからいいことをしているはずだ」と思い込んでしまう方も少なくはありません。しかしあなたもそうだと思いますが、いくら「いい情報」だと相手が思っていても、自分にとっていらない情報であれば、それはただの「ありがた迷惑」になるのです。
そのため、「名刺交換をした相手にメルマガを送って良いですか?」と聞かれた場合は、
法には触れませんが、モラル的にNGです
と伝えています。
どうしても送りたい場合は、「大変ご沙汰しております。実は、今度○○のメルマガ始めることになりました。」とお知らせメールを送り、自発的にメルマガに登録してもらうのがベストでしょう。
私も体験した、相手への信頼を急速に失った瞬間……。
じつはなぜこんなにも口うるさく「勝手に送らない方がいい」と言っているのかというと、私自身がこれに関して、あまりいい経験をしていないからなのです。
というのも先日、弊社のアドレスに5通くらいでしょうか、同じ人からメルマガが届きました。おそらく、outlookか何かでやりとりをした全アドレスに対して、許可なくメルマガを送ったのでしょう。その時、「なんで一言もなく勝手に送ってくるんだ!」と思い、届いた瞬間にすべて解除しました。それと同時に、その方の印象が非常に悪くなったことは、言うまでもありません。
たとえば、
- 青いした時にオファーをもらう
- もしくはこちらから送ってくださいとお願いする
- Facebookメッセンジャーなどで配信の打診をくれる
などをしてくれていれば、快く拝読させていただくところでした。せめて「受け取った人がどう感じるのか」くらいは考えてから送信ボタンを押してほしかったですね。
もしかしたらその方も、誰かから「勝手に送っても読む人は読みます!」と聞いて、実行したのかも知れません。しかし、「○○さんが良いと言ったからやりました」というのは通用しないと思います。こういったものは相談する相手にもよるでしょうし、自分の一般常識にもよりますよね……。
信頼を保つために、モラルの欠如には気をつけよう。
名簿を精査せずに送る。クレームを我慢すれば良い。そう思っているかも知れませんが、それは完全にアウトです。物言わない受信者達がどう思っているのか。実際は、届くクレームの何倍もの不満が渦巻いているはずです。
ビジネスとは、当たり前ですが商品やサービスの前に、信頼関係が成り立っていてようやく機能するものだと思います。それはメルマガも同じ。リストを獲得することに血眼になってしまい、肝心なモラルが欠如してしまっては、元も子もありません。
メルマガを新しく始められる方は、ここに気をつけましょう。